乳がん 子どもへの伝え方

乳がんが見つかったとき1番に思ったのは子どもたちのことだ。

6歳の息子と4歳の娘が大きくなる姿を側で見れないのか。あとどれだけ一緒に居れるのだろう、と。

 

告知後の1週間は、寝ている子どもたちを見ながら泣いていた。

 

その後、乳がんについて勉強し、すぐにすぐ死ぬわけではないことがわかり、とにかく治療をがんばろうと前向きにな気持ちでいるよう心がけた。

 

治療を受けていく上で、髪の毛も抜けるし、入院して家を不在にしなければならないので、子どもたちに病気のことを告げなければならなかった。

 

わが家では次のようなフォロー(⇨の部分)を入れながら伝えた。

 

・お母さんが”乳がん”という命に関わる病気にかかった

  ⇨これからも一緒にいたいからしっかり治療をがんばるね

 

・治療をする上で髪の毛が抜けてツルツルになる

  ⇨ウィッグをかぶるから、幼稚園のお迎えの時などお外では髪の毛あるよ

 

・お薬(抗がん剤)の副作用で、公園など遊びに付き合えない時がある

  ⇨お母さんが元気になるためだから、一緒にがんばってほしい

 

・入院して家を不在にする期間がある

  ⇨おじいちゃん・おばあちゃんも来てくれるし、お父さんがいるから大丈夫だよ

 

4歳の娘はあまり理解していなかったが、6歳の息子はお友達のお母さんが脳腫瘍で亡くなっており、”がん”は命に関わるということを知っていたので、「お母さん死んじゃうの」と言って泣いていた。

 

治療の間さみしい思いもさせてしまったが、抗がん剤の副作用で辛そうにしていると「お布団で寝てきていいからね」と声をかけてくれたり、相手をいたわることが出来るようになったと思う。

 

子どもの成長につながったのであれば、あの辛かった治療も無駄ではなかったのかもしれない。