がんサバイバーっていつから?

乳がんに罹患する前から「がんサバイバー」という言葉は耳にしたことがありました。

 

「がんサバイバー」という言葉に「がんから生き残った人」というイメージを持っていたので、手術が終わった時「わたしもこれでがんサバイバーになったんだな」とぼんやりと思っていました。

 

でもよく考えると手術が終わった後もまだまだ治療は続くし、わたしはいつから「がんサバイバーなの?」と疑問に。

 

結果、がんと診断された時からがんサバイバーでした。

 

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がんの告知を受けて戸惑っている人も、がん治療の真っ只中の人も、治療が終わって再発防止に励んでいる人も、がんを体験した人はみんな「がんサバイバー」なんです。

 

このブログのタイトルを「乳がんと生きる」にした訳は、乳がんに罹患して初めて、がんが「治る」「治らない」という簡単なものじゃないと知ったからです。

 

がんは(特に乳がんは)5年経っても10年経っても再発する可能性がゼロにはなりません。

 

治療がひと段落し、パッと見れば罹患前と何も変わらない状態。ただ、「もうよくなったの?」と聞かれても「わからない」としか答えようがありません。

 

目に見えるがんは取り除けていても、小さな癌細胞がどこに潜んでいて、いつ悪さを始めるかわからないからです。

 

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そんな不安と向き合いながら日常生活を取り戻していく。

もう癌と関係なかった人生には戻れない。

「がんサバイバー」になったからには、わたしは乳がんと生きていくしかないんです。