乳がん治療 抗がん剤で抜けた髪の毛事情

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「髪は女の命」というが言葉ありますよね。

いやいや、わたしは命の方が大切です。抗がん剤で抜けた髪の毛はまた生えてきますから。とは言っても、治療前の長さまで髪の毛が伸びるまでには何年もかかります。

 

髪の毛が抜け始めてから、それぞれの時期をどうやって乗り切ってきたかをご紹介したいと思います。

 

抜けはじめ期

抗がん剤を初めて数週間後から髪の毛が抜け始めます。

もともと肩につくくらいの髪型だったのですが、抜け始めた頃にバリカンで1ミリくらいに剃りました。やはり長い髪の毛がずるっと抜けるのは恐怖ですよね。

 

この頃にわたしが一番活用していたのは

「アクアドールの帽子ウィッグ」です

 まだ家族に髪の毛がない姿を見せるのに抵抗があったので、家でもこれとケア帽子を被っていました。帽子を脱ぐ必要のないちょっとした買い物程度であればこれで十分だと思います。

後々、使用頻度は下がりましたが「髪の毛がない自分を受け入れるまでの期間」のわたしを支えてくれました。

ケア帽はハンドメイド通販「minne」でお気に入りの柄のものを購入しました。家で被るものはコットンがおすすめです。チクチクしないし季節を選びません。

 

ちなみに眉毛もまつ毛もツルツルになると思っていたので、つけまつ毛(100均)と数日消えないアイブロウを買いました。眉毛がツルツルになるとどこに眉毛を書けばいいか分からなくなるというので、タンニン成分で染めてくれるアイブロウをまだ眉毛があるうちに書くといいらしいのです。

 

ただ、抗がん剤をしている時期は体力も落ちているので、つけまつ毛をつけてまでお出かけすることはありませんでした。そして、わたしは眉毛はツルツルにはならなかったので、いつものアイブロウで事足りました。

 

ツルツル期

ポツポツと髪の毛があるものの。見事にハゲてます。

わたしは本当に親しい友人にしか乳がんに罹患したことを伝えていたなかったので、幼稚園の参加日などは気を使いました。

 

わたしは先ほどご紹介した帽子ウィッグ1つとフルウィッグ3つの合計4つ購入しました。

 

フルウィッグのうち、2つはメルカリ(新品)で人毛100%のものを。もう一つはリネアストリアで人工毛の安いものを。こちらはサイズや色を選べてこのお値段。高いものをネットで買うのが心配な方におすすめです。

 

最初に買った人毛のものが1番高かった(17,000円)のですが、サイズと長さが合わずほぼ使用していません。

 

次に購入した3,000円程度の人工毛のものは、少し長めのものを購入して自分自分で好みの長さにカットしました。安いウィッグだから出来ることですよね。ただ、安いので毎日使っているとゴワゴワになってきます。

 

最後にもう1度メルカリ で12,000円くらいの人毛100%のものを買いました。これを美容室で自分に似合う様にカットしてもらったのですが、これが1番自然だったと思います。

 

お伝えしたいのは「買ったままのウィッグがそのまま似合うのは難しい」ということです。どんなウィッグを買うにせよ、自分の顔に似合うように美容室でカットしてもらうことが自然にウィッグを被るポイントだと思います。

 

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ちなみにわたしは乳房摘出手術を受けた総合病院の中に入っている美容室でカットしてもらいました。ウィッグに詳しく、個室もあるので助かりました。

 

このツルツル期に入ると、髪の毛がないことに自分も家族も慣れてきていたので、家ではケア帽子のみで過ごしていました。なので帽子ウィッグはゴミ出しの時くらいの使用頻度になっていたと思います。

 

揉み上げ・生え際バンザイ期

髪の毛の生えるスピードは人それぞれだと思いますが、わたしは最後の抗がん剤から6ヶ月くらいでウィッグを被るのが楽になりました。なぜかというと「揉み上げと生え際」に自分の毛があるからです。ツルツル期は揉み上げと生え際が見えないように、外ではいつも気を使っていましたが、揉み上げと生え際に地毛があれば、ウィッグを耳にかけたり、まとめ髪に挑戦することも出来ます。

 

わたしは、リネアストリアで買った安いウィッグの毛質がゴワゴワになっていたので、このウィッグで「一つにくくるなどのまとめ髪を作りターバンでウィッグの際を隠す」というスタイルがお気に入りです。

 

「縮毛矯正をあててベリーショートで脱ウィッグ」も考えましたが、前髪の伸びが遅いことと、「おしゃれな状態を維持しつつ髪の毛を伸ばしていくためには、頻繁に美容室に通わないといけないな」と思い、まだまだウィッグ生活を覚悟しています。

 

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終わりに 

髪の毛がないと気持ちも落ち込みついつい引きこもりがちになりますが、自分に似合うウィッグを見つけて少しでも外にお出かけすることをお勧めします。

わたしは大振りのイヤリングをつけることで気持ちを上げていました。耳に髪の毛をかけなくても、髪の毛の合間から見えるくらい大きなイヤリング。

 

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